教室の最初に、柔道を学ぶ上で大切にしなければいけない、礼の精神(敬意・感謝)や礼法、柔道の基本理念である「精力善用」「自他共栄」について話していました。画面を通じて立礼、座礼の手本を野村自身が時間をかけて示し、技や勝敗以前に、柔道家として何を大切にして来たのか、皆さんにも伝わったでしょう。
丁寧な基礎練習と一緒に見せた野村の「背負い投げ」、井上康生監督が現役時代、得意とした鮮やかな「内股」、阿部選手得意の「袖釣り込み腰」、と、日本が世界に誇る柔道家が真剣に披露したそれぞれの得意技の力強さや美しさは、画面を通じて十分に届いたはずです。途中、52㌔の阿部選手に、現在93㌔の井上監督を投げてもらうという、「柔よく剛を制す」のぜい沢なアドリブも入りました。阿部選手の素晴らしい技の切れ味とスピードに、投げられた井上監督が、「きょうの教室で、一番得をしたのは実は自分かもしれない」と、感激するほどの迫力でした。たとえオンラインでも、野村道場が掲げる「伝統」と「革新」の融合を軸に、一流選手たちとコミュニケーションをはかる楽しい時間となったはずです。子どもたちだけではなく、時々サポートのために登場したご家族、先生や友人、皆さんの熱意や、野村道場への真剣な姿勢が、初めてのオンライン柔道教室を成功に導いた一番の理由だったのではないでしょうか。野村1人の挑戦にとどまらず、コロナ禍に困難に立ち向かう日本柔道界、スポーツ界にとっても今後の可能性を示す一歩となりました。
イベント概要
名称:ENEOS presents 第二回 野村道場 オンライン柔道教室
開催日:10月4日(日) 15:00-16:30
会場:講師陣は横浜武道館より中継
参加者:小学校4年生~小学校6年生の柔道経験者30名Web会議アプリ「Zoom(ズーム)」にてオンライン柔道教室に参加
当日のプログラム:礼節指導、講師陣の得意技披露、技術指導、講師陣への質問コーナー、豪華商品をかけてゲームコーナー、講師陣よりメッセージ
配信:一般視聴者の方は、YouTubeチャンネル「野村道場」のライブ配信にて常時約300名の方にご視聴いただきました。
YouTube:野村道場 NOMURA DŌJŌ(https://www.youtube.com/channel/UClYooHakGSrV7UrvNk_kY4g/)
主催:野村道場実行委員会(株式会社Nextend)
特別協賛:ENEOS株式会社
協賛:三起商行株式会社、伊藤超短波株式会社
後援:セルソース株式会社
協力:アディダスジャパン株式会社、GEEK CREATIVE STUDIO
問合せ先:info@nomura-dojo.jp
■当日のメディア取材
【テレビ】:
日本テレビ TBSテレビ フジテレビ テレビ東京
【新聞・通信】:
朝日新聞 サンケイスポーツ デイリースポーツ 日刊スポーツ スポーツ報知
共同通信 時事通信
参加者特典
Zoom参加者30名にご協賛各社様よりご提供いただきましたグッズを事前にプレゼントさせていただきました。
①ENEOS株式会社様ご提供
ノベルティ詰め合わせ
※ENEOS株式会社様からはこちらの他、エネゴリくんの出演、ゲームコーナーの賞品エネゴリくん人形をご提供いただきました。
②三起商行株式会社様ご提供
ミキハウス スポーツタオル
③アディダス ジャパン株式会社様ご提供
アディダス×野村道場 ジムバッグ
※アディダス ジャパン株式会社様からはこちらの他、野村の柔道衣、スタッフTシャツを別途ご提供いただきました。
④野村道場実行委員会より
一人打ち込み用トレーニングチューブ
⑤野村道場実行委員会より
オリジナルステッカーと柔道衣用の布製ステッカー
【接続チェック、エネゴリくんとの準備体操】
【MCの松山三四六氏、オープニングムービーはGEEK CREATIVE STUDIO制作】
【主催者 野村忠宏 挨拶】
【特別講師 井上康生氏と礼節指導】
【スペシャルゲスト 阿部詩選手と開会の礼】
【スタートは日本代表直伝のトレーニング】
【井上康生氏の得意技の披露とレクチャー】
【阿部詩選手の得意技披露とレクチャー】
【スペシャルマッチ 阿部詩選手×井上康生氏】
【野村忠宏の多彩な技披露】
【野村忠宏のレクチャー】
【チューブを使った打ち込み指導】
【講師陣への質問コーナー】
【豪華賞品争奪、ゲームコーナー】
【閉会の礼】
現役アスリートから参加した子供達へメッセージをいただきました
大野将平選手(柔道)
「正しく組んで正しく投げる」柔道のオールドスタイルを貫き、2016年リオデジャネイロオリンピックでは73kg級で金メダルを獲得した。また、金メダル獲得直後に見せた美しい「礼」が「日本の心」として中学校の道徳の教科書に掲載された。東京2020では、2大会連続の金メダル獲得最有力選手。得意技は大外刈り。天理大学大学院修了、旭化成所属。
村田諒太選手(ボクシング)
ロンドンオリンピックミドル級金メダリスト。奈良県奈良市出身。帝拳ボクシングジム所属。現WBA世界ミドル級レギュラー王者。日本人ボクサーとして竹原慎二以来2人目のミドル級世界王者であり、オリンピックメダリストとしては日本人初の世界王者。
神野大地選手(陸上)
専門は長距離走・マラソン。中京大中京高校、青山学院大学総合文化政策学部総合文化政策学科卒業 。2015年正月開催の箱根駅伝競走では、第5区の山登り区間において区間新記録を打ち立て、「三代目山の神」「山の神野」とも呼ばれた。大学卒業後、実業団であるコニカミノルタへの入社を経た後、2018年11月よりセルソースに所属しプロランナーとして活動中。
協賛各社のCM放映
特別協賛:ENEOS株式会社
協賛:三起商行株式会社
協賛:伊藤超短波株式会社
主催者・野村忠宏
「手取り足取り」の指導はできませんでしたが、柔道の本質である礼節・礼法を知ってもらい、相手を敬う気持ち、トップ選手の技を近くで見て、その迫力ある音を聞いてもらい、たとえ遠く距離があってもコミュニケーションをはかれる、こうした目的を果たせた楽しい時間でした。コロナ禍での初めての試みに不安もありましたが、今回、皆さんと生み出した成果を大切に、今後、対面の教室、オンラインの教室、その両方、と、様々な形も模索して行こうと考えています。そうして色々な方法を試していけば、今後、日本が誇る素晴らしい柔道家たちと、世界中の道場をつなげる日が近く来るかもしれません。自分にとっても、「伝える」ための方法と可能性を知る、価値のあるイベントになりました。井上監督、阿部選手、松山さん、また、何日も入念な準備をして下さったスタッフの皆さん、素晴らしい会場を提供下さった横浜武道館の皆さん、コロナ禍でスポーツ界全体が困難にある中、多大なご協力、温かいご支援で、今回のイベント、スポーツ界全体を応援して頂いているスポンサーの皆さん、本当にありがとうございました。
野村先輩からのお誘いであると同時に、コロナ禍など時代の変化の中にある柔道界にとっても、今後、どういう試みが必要なのかというコンセプトにも感銘を受けて参加させて頂きました。柔道界も世の中の動きと並行して、良き伝統を守る部分と、変化を取り入れる革新、その両方を大切に取り組んでいくべき方向、可能性を示してもらう時間だったと思います。阿部選手の技の力強さとスピード、キレはどこから生まれるのだろう、といつも考えていました。それを自分が投げられて実感できたのも、本当に貴重な体験となりました。
オンラインによる初めての柔道教室にも、柔道界で今も尊敬され誰もが知るお2人に挟まれた状況にも、本当に緊張しました。井上監督を投げさせて頂くなど、光栄で貴重な体験で、私自身、今日のイベントを通じて、将来はお2人のような柔道家になりたい、と改めて夢を持ちました。オンラインでどこまで届くのか不安でしたが、参加者の皆さんが素直に喜んで、笑顔でいる様子が画面で見えて私が嬉しくなりました。